jieitaiのブログ

空自と海自について元中の人の視点で解説してます

海上自衛隊第2分隊とは

前回に引き続き今回は第2分隊を解説していきます!

第2分隊は船務科、航海科とも言い主に船の運用面に関わってくる職種です。

私も第2分隊所属だったので、現状を見たまま書きます。

 

①電測

業務内容

 航海・作戦行動に必要となる情報をレーダーやコンピューターを利用して収集し、作図、整理、評価の手順で情報を精査し、任務遂行上必要な情報を各部署に配布することを目的としています。艦の命運を左右する職種で自分が船を動かしてる気になれる仕事です。

向いてる人

 考えるのが苦ではない人、肉体仕事をあまりしたくない人、運用系の仕事をしたい人が向いています。電測の人はインテリやくざみたいな人が多いです。ゲーム、アニメ、酒や女を愛する人たちという印象です。電測の人の性格は幅が広く陰キャから陽キャ、変人までいっぱいいます。

 

②通信

業務内容

 通信機材を使っての交話、通信機材の保守、電報(メール)の処理等通信に関わること全般が仕事です。通信は繋がっていることを当たり前にするのが任務で、電波や機材への幅広い知識が必要な仕事です。

向いてる人

 比較的まじめな人、黙々と作業ができる人、デスクワークがほとんどなのでそれが苦ではない人が向いてます。性格としては大人しめですが、普通といった感じで変人は若干いますが、そこまで目立たない印象です。

 

③航海

業務内容

 主に船の運行に関わる仕事です。船の操船や周辺の見張り、旗を使った手旗信号や光を使った発光信号などをします。あとラッパ演奏を停泊時の自衛艦旗抑揚、降下時に毎日します。体をよく動かす職種で2分隊のなかでは肉体派です。

向いてる人

 頭を使いたくない人、体を動かしたい人、船乗りらしい仕事がしたい人、ラッパ演奏が好きな人が向いています。性格は愉快な人が多い印象です。教育隊の教官が言うには、頭使いたくなかったら航海科へいけだそうです・・・

 

④電子整備

業務内容

 電子機材の整備、保守作業が任務です。機材の故障が発生すると復旧のために整備呼集がかかり、全力で対処します。

向いてる人

 第1回目のブログで書いたように故障しない限りはあまり出番がないので、楽したい人が向いてます。あとは機材を直さないといけないので、多角的な視点を求められるため、職人気質な人や電気に興味があるほうが良いです。性格はおとなしめの人が多い印象です。しかしたまにファンキーな人もいて、幅も大きいように思います。

 

⑤気象、海洋

業務内容

 船の運航にかかわる気象、海洋情報の観測、通報や整理等を行います。

向いている人

 気象はそもそもレア職種なのでどういった人が多いかは、不鮮明なのですが身の回りにいた気象の人は航海の人たちと似てました。航海の人とほとんど一緒に行動しているので性格が似てくるんだと思います。飛行場勤務の気象と違い船勤務の気象は一人配置なので、上の人から仕事でガミガミいわれないのがいいところです。

 

⑥航空管制

業務内容

 航空機を安全に運航させるのが任務です。飛行場やヘリを搭載している護衛艦には必ずいてレーダーや航空無線を使って航空機を誘導します。航空管制は国家資格であり、民間でも使える資格なのでなれるならなった方が良いです。

向いてる人

 目が良い人(結構重要)、英語がある程度できる人、並列処理ができる人等です。

海自、空自、おそらく陸自でも選抜された人しか慣れない職種で、まず視力と英語能力に基準が設けられてます。英語能力に関しては、そこまで高いレベルは求められるませんが、視力に関しては目が悪い人はなれないと思った方が良いでしょう。性格としてはあまり関わりがなかったので、わかりませんが頭の良く自信がある人が多いような印象があります。自衛隊の中でもエリートの部類です。

 

以上が2分隊になります。他の分隊にも言えることですが、艦艇よっては分隊が変わる職種もあるのであくまで参考程度にお願いします。

 2分隊は全体的に言うと大人しめなので、あまり前に出るような性格ではない人は2分隊の中から職種を選べば良いと思います。

次は3分隊の解説です。

今回は更新がえらく遅れてしまいました、、

次はあまり遅れないように頑張ります!!

 

 

 

 

 

海上自衛隊1分隊とは

前回のブログでも解説した通り、海上自衛隊には1分隊から5分隊まで各役割別に分隊がわかられています。

今回はその中でも1分隊について解説していきます。

1分隊の中には、射撃、射管、魚雷、水測、運用、機雷掃海があり、細分化するとSSMやPHALANX等専門分野に分かれますが、今回は置いときます。

①射撃

業務内容 

 護衛艦装備の、砲やミサイルの整備又小火器や機関銃の操作を行います。とりあえず弾の出る武器の整備や操作をしていると言ったところです。

向いてる人

 あまり深く考えていない人、仲間とワイワイするのが好きな人、体育会系が向いていると思います。主に体を使うことが多いので、体力に自信があって周りのノリに合わせれる人ではないと難しいです。逆に頭を使いたくなかったら、射撃が向いています。射撃も細分化すると頭を使う分野もありますが、大体の人はノリと勢いで仕事してます。

 

②射撃管制(射管)

業務内容

 射撃が整備した砲やミサイルをボタン一つで撃つのが仕事です。射撃に比べ頭を使います。物によっては留学が必要な装備もあるので、アメリカとかにもいけます。射撃と同様小火器や機関銃も撃ったりします。

向いてる人

 射撃よりは頭を使うので、表面はおとなしめの人が多い印象、しかし心には猛獣がいて怒ると怖いイメージがあります。ワイワイする時は楽しんで、仕事する時はピシッと切り替えれるONとOFFの切り替えができる人が向いていると思います。

 

③魚雷

業務内容

 魚雷や発射装置の整備が主な任務です。魚雷は対潜水艦の短魚雷や対艦艇の長魚雷、またアスロックランチャー用の魚雷等があります。それらの整備をするわけですが、魚雷は新しいタイプへの更新があまりないので、整備内容が大幅に変わることがないと言われていて、一度覚えたことはずっと使えるようです。

向いてる人

 前述のとおり新しく学ぶといったことがあまりないので、同じ作業をずっとし続けられる人が向いてると思います。正直にいって楽なので安定を求める人が多い印象です。性格は射撃よりは大人しめですが、基本はワイワイしてる人が多いですね。

 

④水測

業務内容

 潜水艦を音の反響で探し出すのが主な任務です。また船のスクリューを聴いて艦種を判別したり、位置を特定したりします。音でどっちに行っているかを判断するので、頭も使いますし、音感も必要です。ちなみに魚雷の発射は水測が行います。

向いてる人

 計算もできて、絶対音感がある人にはおすすめです。性格はおとなしめの人が多く1分隊ではちょっと浮いてます。船によっては2分隊になったりするので、1.5分隊なんて揶揄されてます。とにかく才能が必要な職種でもあるので、適性検査で適性があったらほとんど水測になります。

 

⑤運用

業務内容

 一言で言うと船のなんでも屋さんです。主に洋上給油や船体整備などで活躍しますが、とにかくなんでもします。船がダメージを受けた時にやる防火、防水や定期的な修理、出入港作業等体を動かす業務が多いです。

向いてる人

 体を動かすのが好きな人、頭を使いたくない人、コミュ力がある人です。とにかくなんでもやるので、柔軟性が必要です。またいろんな人と関わるのでコミュ力も最低限あったほうが良いでしょう。性格も明るい人が多い印象です。頭はほとんど使わないので、勉強が苦手な人は向いてます。

 

⑥機雷掃海

業務内容

 主に掃海艇で機雷の掃海作業を行います。陸上の弾薬整備補給所で機雷の調整もします。副マーク(職種)として潜水員をとっている人が多い印象です。

向いてる人

 掃海艇は小さな船なので人数も少なくその分乗組員の距離が近いです。そういう狭い人間関係でも大丈夫な人が良いと思います。

 

いかがだったでしょうか?

私は2分隊だったので、1分隊はあまり詳しくないのですが、船で見てきた印象を書いてみました。

文章の中でわからない単語があったと思いますが、今後そういったものもまとめていこうと思います。

次回は2分隊について解説していきます!

 

海上自衛隊艦艇部隊の楽な職種とは

自衛隊記事第一弾は海上自衛隊(艦艇部隊)の一番楽な職種についてです。

海上自衛隊には、陸上勤務と艦艇勤務があり、陸上の飛行場などで働くか、船に乗って海の上で働くかの違いがあります。

今回は艦艇勤務の場合をピックアップしていきます。

私は航空自衛隊を4年、海上自衛隊を3年経験した元自衛官です。

その経験から感じたことについて記事を書いていきます。

これから海自に入ろうとしている方にはぜひ読んでほしいです。

 

結論から言うと、楽な職種は2分隊の電子整備(ET)です。

 

理由として、そもそも電子整備とはどんな業務をしているかというと、名前の通り機材の保守整備です。つまり壊れた時しか働かないということです。

逆に壊れまくったら忙しくなりますが、そうなることはめったにありません。

また「2分隊」というのが肝になっています。

海自には1分隊から5分隊まで、分隊が分かれていてそれぞれ

1分隊・・・砲雷

2分隊・・・船務、航海

3分隊・・・機関

4分隊・・・補給

5分隊・・・飛行

となっています。

1分隊特有の仕事として甲板作業があります。

甲板作業とは、出入港の際にもやい作業(ロープ等で船を固定したりすること)や甲板(船の露出部分)の掃除、洋上給油作業のことです。

これが肉体労働なので結構きついです。

1分隊になるともれなくこの作業がついてくるので、2分隊というのが良いのです。

当然人によって感じ方は変わってきますが、めんどくさい作業はないほうが良いですよね。

 

しかし2分隊の電子整備にも大変なところもあります。

業務内容は電子整備なので覚えることがたくさんあります。専門的な知識が必要なのである程度勉強しないといけません。

また定期的にある船の修理期間に入ったら、とても忙しくなります。

 

まとめると

2分隊の電子整備(ET)のメリットとして

①機械が壊れない限り業務が忙しくならない

②甲板作業がない

デメリットとして

①専門的な勉強をする必要がある(どの職種も同じだが)

②船の修理期間に入ったら、忙しくなる

 

いかがでしたでしょうか?

職種によって良し悪しは変わりますが、その中でも比較的楽な職種というのは存在します。うまく立ち回り自衛隊ライフを楽しんでいただけると幸いです。

このようなかんじで、今後も海上自衛隊航空自衛隊に関する記事を書いていくので、よろしくお願いします。

次回は海上自衛隊分隊別に解説していこうと思います。